雨漏りは水滴が落下しているだけではなく、雨水が伝っていたり、しみわたっていたりする場合もあります。木造建築の家に住んでいて、シミや歪みが発生しているように感じたら、水の影響を疑ってみましょう。雨水が落下した天井は、シミが発生します。最初は雨水で濡れるだけなので、乾燥してしまうとシミが消えます。
雨水が落下して濡れて、乾燥して、繰り返すうちにシミが薄く残るようになります。無色透明の雨水は、最初は無色透明のまま乾燥しますが、しだいに周辺の木材や壁材などを腐食させたり、金属部品のサビが混ざるなど、色がつき始めてしまうからです。家の天井を見て、カーブを描くような曲線にシミがあれば、雨漏りの可能性が高いです。家の中で結露が発生している場合もありますが、結露は水分量そのものが少ないので、シミで色づくことが少ないです。
雨漏りは雨水の量が増えてくることで、さらにシミで色づきやすくなります。家の中を見渡してみて、シミがあれば要注意です。シミが濃くなり、雨水が乾燥しにくくなると、壁紙は歪んできます。少ない水分量が乾燥するだけならば、ゆがみは発生しにくいのですが、水分量が多くなればなるほど、壁紙は雨水を吸収して一時的に膨張します。
乾燥により収縮しても、壁紙に歪みが残るようになります。シミが発生していなくても、壁紙が歪んでいる場所も疑わしい箇所です。指で触って確認すると、こすれて汚れが付着してしまったり、予想外に破けてしまう可能性がありますので、吸水性のあるティッシュペーパーやキッチンペーパーを軽く当ててみましょう。雨漏りで水分量が多いと、水分がティッシュペーパーやキッチンペーパーを濡らすので分かります。